fc2ブログ

この時期は、かれこれ3~4年アカショウビンを探していますが一度も出会えたことがありません。
大山の山の中、県北部の山の中など、アカショウビンが生息しているという場所に出かけています。
今年こそなんとか…と祈りつつ、早朝に出発して鳥取県へ出かけました。
ここは昨年の夏コノハズクを見たブナの森で、訪れるのは2回目です。

5月28日(土)
通常ならばこの時期、ペアのアカショウビンの2羽並びを見ることができるのだそうで期待していましたが、今年は寒くエサのカエルが少ない為、まだペアになっておらずほとんど姿を見ないとのことです。
本当に2~3時間に1回キョロロロロロ~の声だけです。
1度だけ私達の上空を通り過ぎる姿をチラリと見ただけで夕方まで待って1日目終了ー。
DSC_0210_20220530205455a2c.jpg


5月29日(日)
2日目は早朝5時から待ちました。
日曜日の午後からは人も少なくなりひっそり。
山の夕方は日差しも和らいで、誰もいない場所を独り占めです。
静かなブナの森で鳥を待つ時間って贅沢だなぁ~と思っていました。

16時頃小さな声で短くキョロロと聞こえたのでふと見ると、いつの間にやってきたのか目の前の枝にちょこんとアカショウビンがとまっています。
あきらめモードだったので、もう驚いたのなんのって…



※写真はすべてクリックで少し拡大します
(三脚使用、トリミングなし)
DSC_9303.jpg


初めて見たけど、とてもカワイイ!
カエルでも探しているのかキョロキョロしながらも、そのまま6分間撮り放題でした。


5月30日(月)
朝6時から昨日と同じ場所で待っていましたが、声もしないし天気も下り坂なので午前中で撤収することにしました。
1回だけでも見ることができたので大満足です。

森をあとにしてしばらく走ると杉林が続きます。
路肩に車をとめてサンコウチョウいないかな~っと林を見ていると、またしても小さな声で短くキョロロ。
???
こんな道路脇にアカショウビンが出るはずないよね~と言っていたら目の前にいました。



(手持ち撮影、トリミングなし)
DSC_9388.jpg


正面から撮るとなんの鳥だかわかりません。(笑)

今日は、うしろ姿も見ることができました。
腰の中央にブルーの縦線があるのですね。
偶然が重なっただけですが、私達にしては珍しく鳥運が良く、帰宅して祝杯をあげました。
DSC_9371.jpg
スポンサーサイト



叶内拓哉著 「鳥に会う旅」を読みました。
絶版になっている本らしいのですが、私は図書館で借りて読みました。
鳥好きならば、きっと家に一冊は叶内さんの野鳥図鑑があるのではないでしょうか。
叶内さんは野鳥カメラマンの方です。
奥付は1991年初版で、今から30年ほど前に書かれた本なので紹介された探鳥地なども現在は変わっていることでしょう。
けれど時代は変わっても、又私のような万年素人にも鳥好きの気持ちには通じるものがあって、非常に楽しく読ませていただきました。

鳥に会う旅


叶内さんの家族に言わせると、叶内さんの鳥好きは「尋常ではない」らしい。笑
もの心がついたときにはもうすでに鳥に夢中になっていたということです。
そんな方が、大学卒業後決まっていた就職もしないでブラブラした後、人手不足で困っていた植木屋のアルバイトを休まず1年間続けて野鳥撮影の機材一式を購入し、北海道から沖縄まで鳥を撮る旅の話です。
デジタルカメラが一般的な現在と違い、フイルムで撮る野鳥なんですね。
現像するまで結果がわからないって今じゃ考えられませんが、昔って写真はそういうものだったなぁと思い出しました。

友人の方々もまた尋常ではない鳥好きで、そんな方たちとの鳥見の様子が面白く、笑いながら一気に読んでしまいました。
あぁ、私もまた鳥を見る旅に出かけたくなりました~。

もしもこの本(ためし読みあります)を見かけたら、鳥好きの方に是非おすすめです。



さすがにサンコウチョウの出待ちにも疲れてしまったので、今週は近くの池で探鳥しました。
もともと山の小鳥が好きなので、気がつけば山ばかり出かけてしまいます。
なのでわかる鳥が偏っていまして、もう少し知識の幅が広がったらもっと探鳥が楽しくなるんだろうなぁ。
いい年したおばさんですが、次回の舳倉島に向けて精進しようと思っております。

と、意気込んで池に行ったものの水鳥系ほとんどいないではないの。。。

代わりと言ってはなんですが、オオヨシキリのさえずりが響き渡っていました。
さかなクンみたいにギョギョギョ言ってました。
さえずりを聞いているとオジサンの声みたいで笑えてきます。


とにかく全力、大音量がモットーらしい。


草っ原にチュウサギ。こちらはそろりそろりと静かです。
DSC_9114.jpg

2022年5月7日の探鳥。
サンコウチョウを目標に隣の市の公園へ出かけました。
9:00~15:00くらいまで頑張ったけれど、遠くでホイホイホイの声だけで終了でした。

見たのはキビタキ。


ヤマガラ幼鳥。


1週間後の5月15日。
本日は探鳥場所を変えました。
ここは登山好きな夫が偶然見つけたポイントで、去年から通っている山です。
去年はこの場所でサンコウチョウを真近に見たので、気合を入れて早朝出発しました。

ところが今年はさっぱり出る気配なし。声は2回聞きました。
チョウチョの写真しかありません~。

年々サンコウチョウを見ることが難しくなってきているような気がします。
DSC_9001.jpg



山道の脇に生えていた朴の木から若葉を数枚いただきました。
家に帰ってから葉っぱを洗って拭きます。
IMG_8489.jpg


淡竹、ニンジン、干しシイタケを細かく刻み、実エンドウと一緒に干ししいたけの戻し汁で甘辛く煮つけます。
酢飯にチリメンジャコを入れ、煮た具材を入れて混ぜて温かいうちに朴の葉に包みます。
そのまま1時間ほど置くと朴の葉の香りが酢飯に移り朴葉ずしのできあがり。


子どもの頃はこれを10個くらい食べていましたが、今は3個で十分です。笑
懐かしい朴葉の香りで元気が出ました。
IMG_8490.jpg

また能登半島の旅ネタですみません。
旅先で時間があるときの楽しみは、現地のスーパーマーケット。
舳倉島への船が欠航した日は、輪島のスーパーマーケット巡りもしました。
おしゃれなお土産物屋さんもいいですが、やはり主婦は地元の方が食べている普段の食材に興味があって…

日本三大魚醤の「いしる」見つけました!(「いしり」とも呼ぶようです)
いしるとは、イカ、さば、イワシなどを原料に塩を加えて発酵させた調味料で、古くから能登半島で作られています。
道の駅にはイカのいしるしかなかったけれど、スーパーにはサバやイワシもありました。
イカの「いしる」の原材料は、イカのワタ・塩だけ。
見た目しょうゆっぽいですが、味はぜんぜん違います。
500ml入りで1本500円くらいでした。


夫の実家裏山のタケノコ(孟宗と淡竹)をたくさんいただきました。
ふたり暮らしにはちょっと多いと思われるかもしれませんが、わが家ではこの量フツウなんです。笑
湯がいてから水にさらして冷蔵庫に入れ、毎日水を交換しながら保存すれば日持ちするんですよ~。


ヌカを入れて30~40分湯がいて…


湯がいた淡竹は、「いしる」をつけてオーブントースターで焼きました。
食べてびっくりの味でした。
タケノコの風味と相まって鼻に抜けるイカの風味がすごいです。



孟宗タケノコの少し歯ごたえのある部分は「いしる」を入れて豚バラタケノコ。
今うちの畑の収穫真っ盛りのスナップエンドウとともに少し濃いめの味付けの煮物にしました。
「イカのいしる」の旨味とコクすごいです。

能登の旅は、ガイドブックの観光地には立ち寄らなかったけれど自分たちにとって重要なポイントだけで時間を使った濃い旅になりました。
っと言っても、まだ夜な夜な舳倉島で見たなぞの鳥と図鑑を見比べて調べております。笑
舳倉島の鳥はずっと楽しめます。

IMG_8485_202205131901475d4.jpg

能登の旅最終回は、輪島塗の漆器の話です。
舳倉島への船が欠航になった為、輪島の宿には2泊させてもらいました。
食事が魚介類中心でとても美味しい。(2泊目の夕食は鯨のバター焼きもありました)
揚げ物が全くないというところも気に入りました。
DSC_0167.jpg


料理もよかったのですが、器に輪島塗の漆器を使われていました。
私にとって漆器は遠い存在で、高価で手入れが大変というイメージを持っていました。
ところが、こちらの器はもう27年間朝晩使っているとのこと。(その間一度も修理なし)
普通に食器用洗剤をつけたスポンジで洗って水分を拭きとるだけでOK、使えば使うほど輝いてくるのだそうです。
本当にツヤツヤで、お椀など飲み口や高台にスレやキズもありません。
もし落として割れたり欠けたりしても輪島塗は修理ができるので一生ものだということです。

そうだったんだ、漆器のイメージ変わった~!
一生もののお椀を毎日使い倒したい!

舳倉島への船が欠航になった日、輪島塗の漆器店を巡ってお椀探しをしました。
いろんなお店で輪島塗の知識を伺い、自分たちになじむお椀を探します。
ふたりとも「
吉田漆器工房」さんの器が気に入りましたが、一生ものとはいえ正直高いです…
IMG_8239.jpg


溜塗の朱と黒のお椀(各1個)が欲しかったのですが、あいにく黒が品切れ中とのことです。
溜塗(ためぬり)とは、朱色で中塗りした上から半透明の黒色で上塗りすることで椀の縁などに赤色が透けてみえる塗り方です。
黒・朱の塗りより1回多く手間がかかる塗り方になるそうです。
下の画像はネットよりお借りした溜塗の黒のお椀です。お椀の飲み口に中塗りの朱色が透ける仕上がりです。

LN-T.jpg


黒を新たに注文すると乾燥させる時間が必要で、納期3~4ヶ月とのことでした。
家に帰ってからも輪島のお椀が気になり、1週間考えて注文しました。
わが家は和食中心の食事で朝晩みそ汁を作っています。
とろっとした口あたりの輪島塗のお椀が届く日を待ち遠しく思います。♪
IMG_8236_01.jpg


また能登の旅に戻ります。
はるばる能登半島に来たというのに、金沢市街観光もせず公園で探鳥しました。笑
この公園もいろいろな鳥が来ているようで楽しみ~。♪


コムクドリ。



少し遠かったコルリです。
5分間ほど撮り放題でした。こんなにはっきりコルリを見たのは初めてです。




ヤブサメ。
私は遺伝性の難聴があるらしく、探鳥を始めた頃からすでにヤブサメの声が全く聞こえません。
なのでこれまでヤブサメを見たことがなく、偶然出てきてくれてラッキーでした。
写真はブレていますが、ずんぐりむっくりのカワイイ鳥でした。

DSC_8545.jpg



撮影されていることに気がついていないキビタキ。
DSC_8547.jpg


健民海浜公園での探鳥に満足した後、能登半島を北上しました。
見たかった輪島の棚田です。

DSC_0240.jpg

晴天に誘われていつもの山へ探鳥に出かけました。
目的はサンコウチョウですが、その他いろいろ出るだろう鳥を期待していたのにさっぱり出ません。
DSC_8896.jpg


朴の花が咲いています。
サンショウクイが現れたのに撮り損ねてガッカリ…
なんだかツイてない日です。



サンコウチョウのポイントには人影もなく、まだ入っていないのかーと思いながらも2時間待ちました。
すると、ホイホイホイの声もなく突然現れてすぐ消えました。
その後は待てど暮らせど音沙汰なし。1回だけの登場でした。
DSC_8913.jpg

サンコウチョウの思い出と言えば、昨年徳島県の祖谷へ旅行した時、宿で早朝ホイホイホイの声が聞こえて飛び起きました。
そ~っと窓に近づいて部屋の中から撮ったサンコウチョウ♀です。
ガラス越しなのでぼんやり写っていますが、3mくらいの距離だったのでトリミングなしです。
パジャマ姿でサンコウチョウを見たというありえない経験でした。
DSC_4625.jpg

舳倉島では約4時間探鳥しました。
結果から言うと、たくさんの珍鳥には出会えなかったのですが、鳥の種類が多く次々に出てくるので退屈しません。
高い木が少なく、鳥が地面の上や目の高さにいて見やすいのです。
そのわりには焦ってブレてますけど…笑


初めて見たキガシラセキレイ。
この鳥は、非常に遠い場所にいました。
もっとじっくり待てばよかったのですが先を急いでしまいました。



電線にアカハラ?と思ったらマミチャジナイのようです。



夏羽のノビタキ♂♀がいっぱい。
秋にやってくる茶色いノビタキしか見たことがなかったので別の鳥みたいでした。
DSC_8699.jpg



水場にやってきたのは、こちらも夏羽のアトリ♂。
冬羽より色鮮やかになっています。


最初に見た時、ノドがオレンジ色でからだの色も薄くてムギマキかと思いました。
でも目の上がイエローで、どうみてもキビタキ♂なのですが若オスなのかな~?
換羽していないキビタキって初めて見ました。
このような若オスがはるばる海を渡ってきたのでしょうか。
近くまでやってきて非常にフレンドリーでした。


ルリビタキもあちこちにいました。

地べたにオオルリ。笑
DSC_8752.jpg



島の遊歩道で出会いました。
私達の前を道案内のようにテクテク歩いていく〇〇シギ。
調べたのですが似ているシギが複数あって名前がわかりません。

〇〇シギの後ろ姿です。
この日はヤツガシラもいたそうですが見つけられず残念でした。
きっと他にも見逃しがたくさんあったかと思います。
その他アマサギ、シメ、カワラヒワ、イソヒヨドリハクセキレイ、ジョウビタキビンズイ、ツグミ、マヒワ、シベリアアオジかも?とホオジロ系のなぞの鳥などなど。
私レベルの知識では猫に小判な鳥たちも多く、全身写っていなくて判別が難しいものも多かったです。

でも元々のんびりした島が好きなので、思いきって行ってよかった。
次回行けたら泊まってじっくり探鳥したいな~。

偶然ですが、5/8(日)PM7:30~ NHK「ダーウィンが来た」で舳倉島が放送されるそうです。
島に興味のある方は一度見てみると面白いかも。
DSC_8879.jpg

ゴールデンウイークは上高地で探鳥する予定でホテルも予約済みでした。
しかし出発当日、前日からの大雨で上高地へのルートががけ崩れのため通れなくなっているらしい。
やむなくホテルをキャンセルして行先変更です。

しばらく考えて、能登半島に行くことにしました。
能登半島近くには、バードウォッチングの聖地「舳倉島(へぐらじま)」があります。
特に4月後半から5月にかけてが春の渡りのベストシーズンらしいのです。
万年初心者の私達にわかる鳥がいるのか?ということは置いといて、行ってみたい気持ちだけで船に乗りました。





舳倉島がバードウォッチングの聖地と知っていたものの、本土から50kmも離れているとは知らず、片道1時間半の船旅になります。遠すぎる…
船は輪島港と舳倉島を1日1往復のみで、往路は輪島港9:00発→舳倉島10:30着、復路は舳倉島15:00発→輪島港16:30着。
その日の天候その他の条件で、朝7:30HPにて「通常運航」か「欠航」が発表されます。
追記:後日「着き返し」という運航も見ました。又、海が荒れている場合途中で引き返す場合もあるとのことです。

宿のおばさんに言われたとおり、前もって酔い止めの薬も飲み、島には食料品を買えるお店がないとのことで食べ物をリュックにつめこんで乗りました。
憧れの舳倉島へ行けるうれしさと船酔いの心配と知床観光船事故が頭をよぎり複雑な気分。


が、出航して15分で乗るんじゃなかった・・・と大後悔。

横揺れ縦揺れハンパないんです。
波を乗り越えるたびにドーンドーンと大きな音をたてて船が落ちます。
お手洗いに行くにも両手でいろんなところにつかまりつつあちこちにぶつかりながらやっとたどり着きます。
隣の席の人に尋ねてみると、いつもこんな感じなのだそうです。


酔い止めなんて全然効きません!
ひたすら気持ち悪い~~~!
最初は座席に座っていたものの、下の写真右下の長椅子に横にならせてもらい目を閉じて1時間半気持ち悪さとの闘いでした。
横になっていても、どこかにつかまっていないと転げ落ちそうになる揺れ方でした。
時々うすく目を開けると、船員の方がティッシュの箱とスプレーボトルを持って船内を回っています。
嘔吐する人続出で、吐しゃ物の清掃をされていたと後で聞きました。
今まで乗り物酔いなど皆無の夫でも顔が真っ青になっていました。
IMG_8260.jpg


そんなこんなでヨレヨレになった私達はようやく舳倉島に到着。
船を降りるとき見たら8割方バーダーでした。
見たことないほどの大きなレンズを持っている方も多かったです。
IMG_8265.jpg


舳倉島は時代をタイムスリップしてきた感のある風景でした。
周囲5kmほどの平坦な島で、無人島ではなく人が生活されています。
ゆっくり歩いても2時間ほどで1周できます。

IMG_8268.jpg


お店は1軒もなく遊ぶ施設もないので、ここを訪れる人は釣りにしろ鳥にしろ明確な目的がある人ばかりのようです。
30分もたつと船酔いも回復してそこからはもうワクワクのバードウォッチング。
本土とのあまりの景色の違いで、ここってどこだっけ?なんてわからなくなります。
IMG_8277.jpg


のどかな景色の道が続き、どこを歩いても絶えず鳥が出てきます。
少し予習をしたくらいではわからないお目にかかったこともない鳥がたくさんいるらしい…
しかし、悲しいことに万年初心者にはよくわからないのでした。
IMG_8282.jpg


時間が惜しくて、持ってきた昼食も片手にパン、片手で双眼鏡で立ったまま食べました。


あっという間に帰る時間となりました。
さようなら舳倉島。
船酔いで苦しかったことも忘れるほどめちゃくちゃ楽しい島でした。
ぜひまた訪れたい場所になりました。

あっそうそう、帰りの船はカーペット敷きの船底に乗りました。
船底の船尾で横になっていると大丈夫だと聞いたのでそのとおりにしたところ、酔い止めの薬の眠気と歩き疲れで無事輪島港までぐっすり眠れました。
船酔いしやすいけれどこの島へ行こうと思っている方のお役にたてればうれしいです。

舳倉島バードウォッチングの内容は次回へ続きます。
IMG_8312.jpg