義父はこれまで持病もなく、90歳で天寿を全うしました。
私は義父より夫の方が早く逝ってしまうのではないか…と思っていた時期もあったので、順番通りの死という意味では正直少し安堵もありました。
とはいえ、夫にとってはもちろんのこと親を亡くすという寂しさは否めません。
そんな中、今年のGWに舳倉島に行った折、輪島の漆器工房に注文したお椀ができあがり届きました。
手触りはすべすべというより、とろとろといった感触です。
これまで自分には無縁だと思っていた漆器。
少し前のブラタモリで輪島塗りを放送していましたが、輪島塗の特徴を一言で表すと「堅牢にして優美」らしい。
漆器が「堅牢」って…?
下地に輪島の珪藻土を塗り、木地に布着せといわれる麻布を貼るという工程もあり、修理もできる丈夫な一生ものの器なのだそうです。
2泊した宿では、27年間も毎日使われている漆器がツヤツヤと輝いていました。
おっかなびっくり使わなくてもいいんだ!ということが、日常使いとしては大変助かります。

高台の裏は、なめらかな曲線を描いていて洗って伏せたお椀の高台に水が溜まりにくく、拭きやすい形になっています。
届いた器には、塗師屋の奥様からの直筆手紙も添えられていました。
その一部をご紹介します。
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洗ったあと拭いてあげると美人さんになります。
ケガをしたら直してずっとお使いいただけます。
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洗ったあと拭いてあげると美人さんになります。
ケガをしたら直してずっとお使いいただけます。
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大切にしながら毎日使います!
買ってよかった。
そしてまたいつか能登に行きたいと思う買い物でした。

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